
電話
0726-29-9007
営業時間
10:00 〜 15:00
定休日
日曜日
畑に出ると、不思議と心が静かになります。
黒いマルチにあいた丸い穴に、そっと指でくぼみをつくり、大根の種を三粒ずつ落としていく。単純な作業の繰り返しの中に、どこか大切なものが宿っているように感じられます。
「三粒に種」
ひとつは鳥のために。
ひとつは虫のために。
そして残るひとつを、人がいただくために。
すべてを自分のものにしようとせず、自然と分け合うという昔からの知恵。少しだけ余白を残しておくことで、巡りが続いていくという考え方です。
この日、普段はITやeスポーツを担当しているメロクリも畑に入り、一緒に種を蒔きました。土に触れ、風を感じながら、黙々と手を動かしていきます。
やがて、ぽつりとこぼれた言葉。
「言語化しなくてもいいくらいですね」
きっと、三粒に込められた意味も同じなのかもしれません。理屈で説明するよりも、手を動かし、土に向き合う中で、自然と感じ取っていくもの。
鳥や虫と分け合いながら、それでもなお芽吹いてくる命。そのひとつひとつを見守る時間の中に、私たちが忘れかけている感覚があるように思います。
多くを求めすぎず、少しだけ譲ること。
そうして続いていく営みの中に、畑の豊かさがあるのだと感じました。
今日もまた、三粒の種が土の中で、静かに眠っています。